「夏の終わりに」 昼は蝉、夜は秋の虫の賑やかさよ 昼の暑さ、夜の涼しさの心地よいことに 昼の西瓜、夜の梨の果物の移り変わり 夜毎に上がる打ち上げ花火の数も減り、 線香花火が似合う今日この頃。 盆踊りの賑やかな太鼓の音は、 いつしか秋祭りの笛太鼓。 丹沢の山の後ろに映える雲の勢いも衰え、 さがみ野の草原を飛ぶ秋津の群もいつしか紅くなる。 その夏から秋の移り変わる瞬間、 ただ今年も変わらない自分が一人… 藤次郎正秀